最早頭文字が全然LAMPではないですが、UbuntuにLAMP環境を作ります。
LAMP環境とは
OS、Webサーバー、データベース、プログラミング言語からなる環境の事です。以下の構成が最もメジャーな環境だったため、その頭文字を取ってLAMP環境と呼ばれるようになりました。
- Linux
- Apache
- MySQL
- PHP
一般に、これら以外の構成からなる環境も、LAMP環境と呼ばれるようです。
環境
VPS上で構築します。
- Ubuntu 18.04 LTS
L(Linux)
VPSのインスタンスを立ち上げた時に既にインストールされているので、省略します。
A(OpenLiteSpeed)
今回は、ApacheではなくOpenLiteSpeedを用います。以下のコマンドで、OpenLiteSpeedをapt
でインストール出来るようにします。
# (Bash)
curl -o - https://rpms.litespeedtech.com/debian/lst_repo.gpg | sudo apt-key add - sudo add-apt-repository 'deb http://rpms.litespeedtech.com/debian/ bionic main'
その後、以下のコマンドでインストールします。
# (Bash)
$ sudo apt install openlitespeed
M(MariaDB)
今回は、MySQLではなくMariaDBを用います。以下のコマンドで、最新のMariaDBをapt
でインストール出来るようにします。
# (Bash)
$ curl -sS https://downloads.mariadb.com/MariaDB/mariadb_repo_setup | sudo bash
このコマンドを実行すると、/etc/apt/sources.list.d/mariadb.list
が生成されます。最新版以外のMariaDBを利用したい場合は、mariadb-10.4
等、この中のバージョンを書き換えます。
# MariaDB Server
# To use a different major version of the server, or to pin to a specific minor version, change URI below.
deb http://downloads.mariadb.com/MariaDB/mariadb-10.4/repo/ubuntu bionic main
# MariaDB MaxScale
# To use the latest stable release of MaxScale, use "latest" as the version
# To use the latest beta (or stable if no current beta) release of MaxScale, use "beta" as the version
deb http://downloads.mariadb.com/MaxScale/2.4/ubuntu bionic main
# MariaDB Tools
deb http://downloads.mariadb.com/Tools/ubuntu bionic main
次に、インストール可能なMariaDBのパッケージを検索します。
# (Bash)
$ sudo apt list | grep -i mariadb-server
mariadb-server/unknown 1:10.4.12+maria~bionic all
mariadb-server-10.1/bionic-updates,bionic-security 1:10.1.43-0ubuntu0.18.04.1 amd64
mariadb-server-10.4/unknown 1:10.4.12+maria~bionic amd64
mariadb-server-core-10.1/bionic-updates,bionic-security 1:10.1.43-0ubuntu0.18.04.1 amd64
mariadb-server-core-10.4/unknown 1:10.4.12+maria~bionic amd64
mariadb-server-10.4
とmariadb-server-10.1
が利用出来るようです。今回はMariaDB 10.4をインストールします。
# (Bash)
$ sudo apt install mariadb-server-10.4
インストールが終わったら、一度実行して確認します。
$ sudo mariadb
Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g.
Your MariaDB connection id is ..
Server version: 10.4.12-MariaDB-1:10.4.12+maria~bionic-log mariadb.org binary distribution
Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
MariaDB [(none)]> exit
Bye
これでMariaDBのインストールは完了です。
P(LSPHP)
今回は、通常のPHPではなくLiteSpeed用のPHPを用います。
デフォルトでOpenLiteSpeedは同時インストールされるLSPHP 7.3を使用するようになっています。
ただ、FastCGIから利用する場合はLSPHP 5になるようなので、此方もLSPHP 7.3を使うように変更します。
OpenLiteSpeedはFastCGIモードでの実行時に/usr/local/lsws/fcgi-bin/lsphp
を呼び出していて、デフォルトでは同じディレクトリにあるlsphp5
にリンクが貼ってあるようです。なので、このファイルに対してLSPHP 7.3へのソフトリンクを作ります。
# (Bash)
$ sudo ln -sf /usr/local/lsws/lsphp73/bin/lsphp /usr/local/lsws/fcgi-bin/lsphp
LSPHPのバージョンを変更する場合
通常この操作は必要無いですが、デフォルトでインストールされるバージョン以外のバージョンを使いたい場合は以下の通りにしてください。
インストールに必要なリポジトリの登録はOpenLiteSpeedのインストール時に済んでいるので、apt
でインストール出来ます。
まず、インストール可能なLSPHPのパッケージを検索します。出力が長いのでここには貼りません。
# (Bash)
$ sudo apt list | grep -i lsphp
...
lsphp70
~lsphp74
がインストール出来るようです。今回はLSPHP 7.4をインストールします。
# (Bash)
$ sudo apt install lsphp74
インストールが終わったら、LiteSpeedの管理コンソールからServer Configuration
を開き、External App
タブにあるLiteSpeed SAPI App
のCommand
設定を書き換えてください。
まとめ
これで、第4のウェブサーバーと呼ばれるLiteSpeedを軸にした新しめなLAMP環境が構築出来ました。
今回はインストールのみですが、実際に利用する際はLiteSpeedの管理コンソールで様々な設定が必要になります。