MariaDBでユーザー作成とデータベース作成を行って、WordPressと接続します。MySQLもほぼ同じように設定可能なので適宜読み替えてください。
環境
今回は、以下の環境で行いました。
- Ubuntu 18.04 LTS
- MariaDB 10.4.12
MariaDBモニターを開く
MariaDBモニターは、PythonやRubyのインタラクティブシェルのように、対話形式でSQLを実行出来るモードです。
# (Bash)
$ sudo mariadb
ユーザーの作成
MariaDBモニターで、create user 'ユーザー名'@'localhost' identified by 'パスワード';
を行います。
MariaDB [(none)]> create user 'myuser'@'localhost' identified by 'mypassword';
Query OK, 0 rows affected (0.004 sec)
これで、ユーザーmyuser
が作成され、mypassword
というパスワードで接続出来るようになりました。
データベースの作成
データベースの作成と言うと少々混乱するかも知れませんが、作成するのはMariaDBやMySQLではありません。MariaDB上に、WordPress専用の領域を設けるというニュアンスが近いです。一般的にリレーショナルデータベースと言うと、次のような構造になっていて、今から作成するのはデータベース1
やデータベース2
の部分です。
データベースソフトウェア(MariaDB, MySQL, PostgreSQL, ...)
|-- データベース1 (WordPress用)
|-- テーブル1 (wp_posts)
|-- レコード1 (初めましての記事)
|-- テーブル2 (wp_comments)
|-- ...
|-- データベース2 (個人的なデータ保存用)
|-- ...
MariaDBモニターで、create database DB名;
を行います。
MariaDB [(none)]> create database mydatabase;
Query OK, 1 row affected (0.001 sec)
これで、MariaDB上にWordPressの記事やコメントを保存するための領域が確保されました。
ユーザーにデータベースの権限を付与
先ほど作成したユーザーに、先ほど作成したデータベースへの権限を付与します。MariaDBモニターで、grant ALL on データベース名.* to 'ユーザー名'@'localhost';
を行います。
MariaDB [(none)]> grant ALL on mydatabase.* to 'myuser'@'localhost';
Query OK, 0 rows affected (0.001 sec)
MariaDBモニターを閉じる
exit
で抜けられます。
MariaDB [(none)]> exit
Bye
WordPressとデータベースを接続する
後は、WordPressが公開されているURLにアクセスして、先ほど作ったユーザーでデータベースに接続します。
まとめ
今回はWordPressもMariaDBも同じサーバー上にあるので、MariaDB上でのユーザー作成から権限設定までの一連の流れで簡単に出来ました。